絶景を求めて南東北を放浪した話

今回の行き先は~、

 

2021年7月、世間は五輪で大変賑わう4連休。

逆張り人間の筆者は東京を脱出し、一人旅を行おうとするワケです。

数ある行ってみたい旅先の中で、あまり行ったことの無い東北地方を色々巡ってやろう。という意図のもと旅を計画しました。

今回は3泊4日、長丁場が予想されますが最後まで読んで頂けると嬉しいです。

(できれば8月中には完結させたい...

 

いつも通りに前置きは程々にして、、、次から本編です。

 

 

~1日目~

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車窓からおはようございます。

4連休初日、時刻は朝6:30。ここは上野発高崎行の電車の中です。

 

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1時間ほど前、ここは早朝の新宿駅です。

筆者の貧乏旅には欠かすことの出来ない青春18きっぷを携え、駅員さんに1日目のスタンプを押してもらい、ホーム上にやってきたのでした。

今回はこの青春18きっぷを使い、普通列車にて南東北放浪したい色々見て回りたいと思います。

 

 

それでは時系列を冒頭へ戻します。

 

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眩いばかりの朝日を浴びて、電車は軽快に関東平野を北上してきます。

筆者はうつらうつらな状況。今日は朝4時起きなので正直非常に眠いです。

ふと車窓に目をやると早朝ランニングをしてる方々がちらほらいらっしゃいます。(朝からなんてアクティブなんだ...)

最近、運動不足気味な筆者としては手本にせねばと思うものの、現状は涼しい車内で電車に揺られるのみです。


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上野から2時間ほど、群馬県の一大ターミナル駅である高崎駅に到着しました。

高崎駅にはSLぐんまが走っている関係か駅名標がとても洒落ています。


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ここから上越線に乗り換えです。

先ほどまでの快適なボックスシートとは打って変わり、ロングシート


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ロングシートに揺られ1時間、18きっぷユーザーには有名な水上駅で乗り換え。

なぜ有名かと言うと、乗り換え先の長岡行き電車は水上駅から2時間も所要時間がかかり、確実に座席を得ようとダッシュして跨線橋を渡るイベントが発生するからです。ある意味18きっぷユーザーの難所と言えます。(ほんとは走っちゃダメなんですよ。。。

 

そのため、水上駅の到着前には乗り換えに有利な場所(跨線橋に近い車両)のドア前には多くの人が詰めかけます。筆者も例にもれず並んでいたのですが、、、無残にも跨線橋は目の前を通り過ぎていきました。えぇ何で。。。

 

どうやら3両編成と6両編成の時で停車位置が異なるようです。

筆者は3両編成の時の停車位置で考えておりましたが、上の写真、どう見ても3両以上ありますよね。(※3両の場合は先頭車両の運転席に近いドアが乗り換えに有利です。)

完全に出遅れましたが、何とかロングシートに座ることが出来ました。

(というかロングシートでもいいなら走る必要ないですね。ボックスシートなら話は別ですが。


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国境の長いトンネルを抜け、電車は越後中里にやってきました。

休憩所という余生を送っているブルートレインたちが見えます。

 

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時刻は10時ごろ、越後湯沢に着きました。

行程には余裕があるので下車して朝ご飯にします。


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鉄道ファンの間ではハムタマゴサンドと呼ばれる車両。

なるほど~。


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こちらは水上方面。

北越急行の特急「はくたか」が停車していたため、ホームが非常に長くなっています。


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今年の10月で引退が決まっているE4系のポスターが張ってあります。

筆者も一度乗った事がありますが2F座席は本当に目線が高いです。上から目線と言うのも納得です。


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越後湯沢の駅ナカ

ご当地グルメの誘惑が多いですが、お目当てのぽんしゅ館へ急ぎます。


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ドン!! 爆弾おにぎりです。いやいや本当に大きい。。。

成人男性の拳と同じ大きさ程あります。


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中身は明太子にしました。筆者の大好物。

お値段670円で漬物と味噌汁はサービスです。

味の方もしっかり旨い。お米は南魚沼産のコシヒカリを使っているそうです。

 


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それでは腹も膨れましたのでぽんしゅ館へ参ります。


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1杯目、旨い。


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2杯目、とても旨い。


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3杯目、すごく旨い。

はい...、正直日本酒を呑み比べられるほど高尚な舌なんて持ってませんので全部等しく旨いです。

ただ最後のメダル3枚のお高いヤツの風味は、先ほど呑んだモノとは違ってフルーツ感が強く独特な味が楽しかったような??


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行きに素通りした売店にて笹団子を購入。人も少ないのでホーム上で頂きます。


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思ってたよりもモチモチ感が強く、笹の風味が爽快で旨い!!


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これは有名なホーム上の♨、熱めのお湯が流れています。


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越後湯沢を後にし、上越線を北上していきます。

のどかな光景が車窓に広がります。


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越後湯沢から1時間ほど、新潟県魚沼市にある小出駅に到着しました。

乗り換えまで時間があるので、駅と駅周辺を散策してみます。


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奥に只見線ホームが見えます。


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こちらは長岡方面。


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こちらは越後湯沢方面。


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世界のケン・ワタナベが記した駅名標だそうです。


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2011年に新駅舎へ建て替わったため、とても綺麗な見た目をしています。


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新潟県一級河川である魚野川を超える橋の上から小出駅を眺めた様子。

因みにこの時30℃を越えておりまして、、、死ぬほど暑い!!


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町の方へ歩いていきます。


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アーケードが続いています。雪対策のため??か分かりませんが貴重な日陰。

大変ありがたいものです。


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初めて来た土地では、まず地元のスーパーによらないと気が済まない筆者。

例にもれず今回もお邪魔します。

 

...確かにご当地っぽい商品はありましたが、1Lきのこ汁、1Lまたぎ汁は気軽に買えません。。。なので、熱中症対策としてウイダーを購入。


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道中見かけたコンビニに気になるのぼり。

遊漁券ってナンデスノ??


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ぼちぼち駅に戻っていきます。


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夏への階段!!って感じの光景。

こちらは魚野川の堤防へ上がる階段です。


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☑ 実績解除:魚野川に触れる。

今日は30℃を越えていますが、川の水は冷たくて大変気持ちいい。。。


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とても良い天気です。

中学生?ほどの3人組が川遊びしてます。今日の川遊びは心地良いだろうなぁ。。。混ざって遊びたいもんです。(不審者になりたくないのでしませんけどね。


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魚野川の河川敷を歩いているとこんな看板が目に入ってきました。

あぁ!!なるほど!!さっきの遊漁券ってこの事だったんですね。


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 駅前通りを駅に向かって歩いていきます。

 

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18きっぷを駅員さんに見せて跨線橋を渡り、只見線ホームへ向かいます。


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最近は徐々に減っている車内販売。ですが新幹線や特急と異なり”ド”が付く秘境路線の只見線で車内販売が無いとわざわざ張り紙している理由はナゼ???


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ホームに降りてきました。すでにホームには列車が入線しています。


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車内はこんな感じ。2人用のボックスシートがあるのでさっさと陣取ります。

12:56、越後湯沢からやってくる列車が小出駅に到着すると、大勢の方が只見線に乗り込んできました。連休ということもあり、ボックスシートには1人以上座っている程の混雑具合です。


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13:15、定刻通り小出駅を出発しました。これから水墨画と称賛される絶景の只見線の旅が始まります。

.....筆者の旅の目的の半分も只見線に乗ることだったりします。

乗り込んでから20分ほどして車掌さんからアナウンスがあり、「この先代行バス利用のお客様は車掌が車内を通り次第、お声がけください。」とのことでした。

その直後に車掌さんが通りかかったので、代行バス利用の旨を伝えます。


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列車は破間川(あぶるまがわ)、末沢川(すいざいかわ)に沿うように上流へと向かっていきます。すでに絶景です。


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田子倉ダムの建設によって出来た田子倉湖の横を通過します。

圧倒的大自然!!という感じです。

ここまで乗ってみて感じたのですが、進行方向右側の車窓がオススメです。


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列車は福島県南会津郡の只見町にある只見駅に到着です。

絶景の車窓を眺めていたらいつの間にか県境を越えていました。

 

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只見駅の外観はこんな感じ。


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この先は代行バスで移動です。

と言うのも、只見駅会津川口駅間は2011年7月の豪雨災害にて橋が流されてしまい、2021年現在も不通区間となっているためです。代替移動手段として代行バスが運行されているので、只見駅から1時間ほどはバスで移動します。

因みに、2022年度中の全線復旧へ向けて工事が進行中です。この全線復旧に関しては紆余曲折ありますので気になる方はポータルサイトを覗いてみて頂けると。。。

簡単に言うと地元の強い思いが全線復旧に結び付いたという経緯です。

 


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只見線の不通区間が見えます。


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横を流るるは只見川。只見線の由来となった川を下っていきます。


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奥に見える黄色い橋が第6只見川橋梁です。

旧橋梁は丸ごと流されてしまい、甚大な被害が発生した場所です。

現在は新しい橋梁がかかり復旧工事が進んでいることがよく分かります。


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代行バスは15名ほど乗車可能な大きさ、本日は繁忙期のため2台体制でした。

 

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会津川口駅に到着です。


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両サイドに描かれているのは赤べこ...??

 

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会津川口駅の時刻表と運賃表。本数が圧倒的に少ない...!!

寄り道はほどほどにして座席を確保するためホームへ向かいます。


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周辺を眺めると圧倒的大自然。。。

凄いところまで来てしまったとしみじみ感じます。


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15:29、列車は定刻通り会津若松へ向けて出発しました。

車窓には雄大な自然と只見川が織りなす絶景が広がり、所々で沿線の景観について車掌さんからアナウンスが入ります。絶景区間や撮影タイミングなど事前に案内されるので、観光に力を入れているのがとても良く分かります。


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写真のような光景が延々と続きます。なんて豪華な車窓なのでしょうか。。。

会津川口から約30分、もっと乗りたかったですが目的地が近づいてきました。車窓の続きは明日にして荷物をまとめて降りる準備をします。


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16:00ごろ、列車は目的地の会津宮下駅に着きました。

因みに下車したのは筆者1人だけでした。

意外にも有人改札。駅員さんに18きっぷを見せて駅を出ます。


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こちらは福島県三島町の観光案内所です。

桐源郷プレミアムチケット」という、町内で使える5000円分のクーポン券が2000円で購入出来るため暫し立ち寄り。

案内所内は三島町の工芸品が並ぶ休憩所といった感じでとても落ち着きます。

 


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本日のお宿に向かう道中です。

雰囲気のある家屋が並び、非日常感を覚えます。

 

宿に到着して受付を終えると、女将さんから温泉の割引券を頂きました。

炎天下を1日中動いた筆者、そろそろシャツが絞れそう勢いですのでこれは渡りに船。早速割引券を握りしめて温泉へと向かいます。


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温泉に向かう道中の橋の上からです。

すげぇ...!! 只見川のリフレクションもなかなかの絶景ですが、写真から分かりますでしょうか??川面に霧が発生していてとても幻想的な光景となっています。

 

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持ってきたカメラで撮った一枚。リフレクションと霧が良い感じです。


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町はずれの温泉、桐の里倶楽部に辿り着きました。割引券を渡し、250円にて入浴です。通常は420円します。

写真は撮れなかったのですが、なんと貸切です!!!大きな窓からは霧がかった只見川が良く見えます。なんと贅沢な時間でしょうか。。。最高です。


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暗くなる前に宿へ帰り、夕食を頂きます。

真ん中の茄子の素揚げが大変旨い!!右側の山菜(すいません名前忘れました...)も大変美味しかったです。

それでは明日も朝早くから予定があるので、本日はさっさと寝ようと思います。

 

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1日目の移動距離は337.3km、経路はこんな感じでした。

 

2日目につづく。。。