絶景を求めて南東北を放浪した話 Part2
~2日目~
おはようございます。
時刻は4:58、眠い目を擦りつつ、カメラと三脚を持って宿を出ました。
この旅の目的でもある絶景ポイントを目指して、誰もいない道を45分ほど歩きます。
夏真っただ中の7月下旬ですが、奥会津の朝は涼しくてとても快適。
目的地まで45分も歩くのか。。。と思いましたが意外にも歩みは軽快そのものです。
長い上り坂。流石に汗が滲みます。
カラスが電線に止まっていました。イイ感じのシルエットだったので写真に収めます。
歩き始めて35分、道の駅が見えてきました。目的地はもうすぐです。
道の駅の近くにはトイレもあるので腹痛持ちの筆者も安心。。。
道の駅を横目に見つつ、トンネル脇の山道を登っていきます。
時刻は5:45ごろ、筆者の他にもカメラと三脚を持って山道を登っていく方々がいます。
遊歩道入口(いや普通に山道、疲れた。。。)から5分ほど歩きました。
見てください!!これです!!!!!この景色が見たかったのです。
ここは筆者が昨日まで乗ってきた只見線の第一只見川橋梁が展望できるスポットです。写真中央のアーチ橋を列車が渡る光景がとても映え、写真撮影スポットとしても大変有名な場所です。
私事ですが最近ミラーレスを購入しまして、、、有名スポットで自分がどこまで写真が撮れるのか腕試し的な意味合いでも訪れたかったのです。
因みに有名スポットゆえ筆者がここに辿り着いた時には、8名の先人たちが高価そうなカメラを構えて列車の通過を待っています。
筆者「おはようございます~。」
先人「おはようございます~。」
挨拶をして、空いている場所で撮影準備をします。
只見線ポータルサイトで列車がアーチ橋を通過する時間について案内しています。(何という親切設計...!!)なので、もし訪れる際にはポータルサイトを確認してみてくださいね。
第一只見川橋梁を拡大。下を流れる只見川に霧が立ち込めています。
6:05、朝の一番列車がアーチ橋を渡る1分前。
皆カメラを構え、辺りには緊張した空気が流れます。。。
6:06、森の中からエンジン音が聞こえてきたかと思うと、列車が渡り始めました。筆者もカメラを構えます。
橋の中央でシャッターを切ります。霧がイイ感じに映えます。
只見線の景色は水墨画だと例えられる事があるようですが、正にその通りです。
6:06の始発列車が行ってしまうと次は7:23まで列車は来ません。
筆者ともう一人の方以外は続々と撤収し始めました。山奥の撮影スポットで二人きりです。1時間以上あるので、旅の工程やカメラについての取り留めのない話をします。こういう意外な出会いが旅に彩りを与えてくれます。
7:25ごろ、第二只見川橋梁を通過する列車の写真もバッチリ決まりました。
7:40ごろ、本日3本目の列車が第一只見川橋梁を通過しました。
リフレクションがいい感じでとても満足です。
1時間以上も二人きりで話した方と同時に撤収し、麓の道の駅で挨拶にて別れました。この後は新潟まで向かいE4系の乗り納めをされるそうです。
宿の朝ご飯を用意頂いているのと、乗車する列車があるため足早にその場を去ります。
こちらが本日の朝ごはんです。(あとで味噌汁が来ました。)
5時から撮影で出かけていたので空腹にはちょうど良い量です。
宿から見える景色です。庭の花々は全て女将さんが植えたものだとか。
故郷って感じがして大変落ち着きます。が、乗車する列車が間近に迫っているので宿を出る準備をします。。。
今回お世話になったのは「民宿かねこ」です。
とても話の弾む女将さんで、お料理も大変美味しかったです。
只見線の秋冬の写真も撮ってみたいので、また来ます!!
9:10、会津宮下駅に着きました。
2日目のスタンプを押してもらい、18きっぷ旅2日目スタートです。
まずは写真に写っている列車に乗り、会津若松を目指します。
昨日乗ってきた小出~会津宮下の景色も美しいものでしが、会津宮下~会津若松の区間も負けず劣らずの景色。
脳内のどこかに存在するイマジナリーな故郷のような光景にただただぼーっと見惚れる限りです。
会津坂下駅を過ぎると車窓はすっかり会津盆地に入り、広大な畑がはるか遠くの山までずーーーっと続いています。
10:30ごろ、福島県会津若松市の会津若松駅に到着しました。
只見線の景色の良さ、伝わりましたでしょうか...?
筆者としては、また違った季節(夏は暑すぎる。。。)に乗ってみたいと感じる魅力の詰まったローカル線だと感じました。全線復旧を楽しみに待っております!!
すっかり夏といった感じです。
改札外のコインロッカーに荷物をブチ込み、再び改札内に戻ります。
次はこの列車に乗って喜多方へ向かいます。
いま写っているGV-E400系は、キハ40系の置き換えのため製造された車両で今後、新潟と秋田、北海道(H100型という弟分)でよく見られるようになります。
只見線に引き続き会津盆地を爆走。なかなかの速度が出てます。。。
11:16、喜多方に到着しました。喜多方と言えば例のアレ。
例のアレの有名店まで徒歩15分、本日の気温は35℃。死にそう。。。
これです!! 喜多方ラーメン!!!
そして喜多方ラーメンの有名店と言えば坂内食堂。
暑い中15分小走りでやって来ました。さぁラーメン成分を摂取しましょう。
大行列です。
(なんやこれ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。)
しかもこの列、左手の神社の奥まで延々続いています。とりあえず並んでは見るものの列が全く動きません。この後の行程の都合もあるので、仕方がないですが諦めます。
あゝ無情。
目的が果たせず、魂の抜けた表情で喜多方駅に戻ります。
4連休の2日目で空いてるはずが無いんですよね。筆者の誤算です。。。
とはいえこのままだと水分不足&塩分不足で熱中症の危険性もあり得ます。
駅に向かう途中で見つけたラーメン屋に吸い込まれるように入店します。
店内は観光客:地元客 = 3:7 の割合で、アットホームな雰囲気。
チャーシューメン 850円 を頼みました。これがまためちゃくちゃ美味しいんですよね。大当たりです。シンプルな醤油味の旨味が脳を揺さぶります。
12:10、喜多方駅に戻ってきました。
やって来た列車に乗り込みます。あぁ涼しい。。。。
会津若松駅に戻ってきました。写真右側の赤いバスに乗って鶴ヶ城へ向かいます。
登城。
天守閣。時代劇感あります。
ここまでは無料で見学できます。天守閣に登るのは有料です。
行程の都合上30分しか見学出来ませんでしたが、雰囲気は伝わってきました。
ここの天守前で売っていた抹茶ソフトクリームが目の前で売り切れた。悲劇。。。
コインロッカーにブチ込んだ荷物を回収し、郡山行きの電車に乗り込みます。
雄大な夏空と広がる田畑。福島の景色はどこも素晴らしすぎます。
16:20、郡山駅に着きました。ここから福島方面へ乗り換えます。
福島行きの電車に乗り込んだ途端、大雨のため東北本線が運転見合わせとなるアナウンスが流れ始めました。この旅初めての運転見合わせです。。。
焦ってもどうしようもないので、車内で写真整理をして運転再開を待ちます。
長時間を覚悟したのですが、10分程度で運転再開しました。
運転再開はしたものの、徐行徐行&徐行で進むペースは非常にゆっくり。
筆者としては沿線景色をじっくり見られるのでこれもまた良しです。
福島駅手前の荒川を渡ります。
17:40、福島駅に到着しました。結局15分の遅延でした。
(15分なら行程に影響なし、セーフセーフ。。。)
電車を降りると結構雨降っていた事に気が付きました。土砂降りです。
12時にラーメン食べて以降、何も食べていないので腹減りです。
福島駅構内をブラブラしていると、揚げ油の良い香りが筆者の脳に直接語りかけてきましたので、ホイホイと入店。
凍天という福島名物だそうです。1個200円。2つ購入します。
揚げドーナツの中によもぎ餅が入っているといモノ。
ドーナツ + よもぎ餅 で予想通りの味がしますが、意外にもよく合ってます。
ここから米沢方面へ向かいますが、福島~米沢間は普通列車の本数が少なく難所と言われる所です。(1日目に乗った只見線はもっと本数少ないです。。。)
なのでここは新幹線に課金します。
余談ですが、筆者18きっぷ旅にて初の新幹線課金です。
まずは福島駅でお馴染みのやまびこ号とつばさ号の連結を見学。
あっと言う間に連結されます。なんと仕事の早い事か。。。
通過線を爆速ではやぶさ号が駆け抜けた後、東京行きのやまびこ・つばさ号が出発していきます。直後、盛岡行きのやまびこ号がすぐ発車していきます。
東北新幹線のダイヤが綿密に組まれているのが分かる面白い場所です。
18:31、定刻通りにつばさ号が入線してきました。
流石に指定席(2,260円)は高いので、自由席(1,530円)です。
連休中でしたが、乗客は筆者を含め5名しかいません。
ミニ新幹線のためステップがあります。
それでは車内で存分にくつろぎます。
振動、騒音の少ない車内にふかふかのリクライニングシート。
快適過ぎるとしか言わざるを得ません。
福島駅周辺の市街地を抜け、田畑が見えてくるとすぐに山の中へ入っていきます。
今年3月に廃止となった赤岩駅を通過していきます。
ここはその手のマニアに有名な峠駅です。
(この駅は明日訪れるつもりです。 おっとネタバレ。。。ゲフンゲフン。)
19:09、本日の目的地の米沢駅に到着しました。
約30分の快適な新幹線課金でした。
乗ってきた新幹線をお見送りします。
マスクをしていて昨今のトレンドをしっかり押さえています。
なかなか趣のある駅舎。
本日のホテルに到着しました。
すぐ荷物を置いて、米沢牛を喰らいに外出します。
ホテルの近くかつ、ホテルの方オススメのお店へ到着。
出で立ちかたして美味そうなところです。
(一人客で1テーブル埋めてしまうの申し訳なさ。。。)
ロース、カルビ、中落ちカルビを注文。
久しぶりのSAKE。お一人様ですが、、、乾杯!!
柔らかくしつこくない脂が最高。。。とても良い肉を食ったという感じです。
なお、お値段5,000円。それだけの価値があるクオリティです。
ホテルに戻ってきました。旅先で訪れた県内の天気とか、マイナーなニュースとかを見るの大好きなんですよね。明日の天気も良さそうです。
それでは明日も朝早いので、さっさと寝ようと思います。
2日目の移動距離は229.4km、経路はこんな感じでした。
3日目につづく。。。